4年 亀井 豪人
本日で夏合宿6日目。全日本大会初戦の同志社大学戦まで一週間になりました。2月に本格的に今年のチームが始動し、浜松合宿、九州遠征、春季リーグ戦をチーム全員で乗り越え、秋田合宿を迎えています。
これまでを振り返ると、とても貴重な経験をする事ができたと感じます。
力があるはずの今年のチームでしたが、3月の九州遠征では私が入部後初めて負け越して帰ってきました。
なぜ勝てないのか・・・?主将を任されている私は、そればかりを考える毎日でした。投手は配球に、打者はバットに制限があったから?確かにそれが敗因になっていたかもしれません。しかし、その制限とは比べ物にならない程の大きな原因がありました。それは選手全員の気持ちが一つの方向に向かっていなかった事です。特に、本来チームを引っ張るべき4年生が、野球に対して本気で向き合えていなかったように思います。その事について、本当は分かっていながらも目を背けてしまっている自分がいました。
なぜ4年生が野球に集中できていなかったのか・・・?
卒業後の自分の進む道を探す就職活動という存在や不安。それに加え、スタメンとして出ている選手がほぼおらず、何をモチベーションにして野球を頑張るのか見えていない4年生がほとんどでした。しかし、チームの柱であり大きな影響力を持つ4年生がそんなことでは全日本大会優勝どころか、出場すら危ういと感じました。
そういった危機感から焦りが生まれ、私は次第に周りが見えなくなっていました。その中でも特にチームに影響力のある2人の選手とは、互いに言いたい事も言わず、互いに対する不満が溜まる一方になっていました。とにかくこの2人の考えや想いを知る事から始めないと何も進まないと思った私は、それぞれの選手と本音で話をする機会を作り、互いの気持ちをぶつけ合いました。夢や目標、チームに対する想い・・・。
私は、それぞれの選手と話をするうちに自分自身がどれだけ視野が狭くなっていたのか、一人よがりであったかを思い知らされました。また、きちんとコミュニケーションを取る事の大切さを痛感しました。その後、2人の選手を中心に、チームを引っ張る意識を持った選手が増え、リーグ戦で優勝でき、全日本大会への出場権を獲得することができました。
今回の合宿でも、日を追うごとにチーム力が上がっていると感じています。明日は定期戦で中京大学、東北学院大学との試合がありますが、今の中大準硬がどれだけの試合ができるのか、楽しみでなりません。
また、本日の夕食は大森さんに招いて頂き、他では味わえない美味しいカレーや立派なマグロ、ホタテなど豪華な御馳走を頂きました。選手全員、厳しい秋田合宿の中で、一番楽しみにしている行事です。大森さん、奥様、社員の方々には、毎年本当に温かい歓迎をして頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も良き伝統として、ずっと続いて欲しいと願っています。
多くの応援して下さる方々に最高の報告ができるよう、あと3日、精一杯頑張り抜きます。