浜松合宿【最終日】

4年 小貫 慧太


合宿最終日。練習序盤のベースランニングでいきなり池田監督に喝を入れられました。16本目の走りが1番良かったと。自分達の弱点、スイッチ入るのが遅いという事です。

野球の試合は同点でない限り9回で試合終了となります。その間に力を出し切らなければ、当然負けという結果になります。今回指摘されたのは最初から100%の力を出さずにどうやって試合に勝つんだという点です。池田監督のおっしゃる通り、劣勢の状態から「さあ、ここからだ」では遅いですし、すでに勝負ありだと思います。
本当に強いチームはプレイボールの時点から、100%の力で相手にプレッシャーを与え、隙を見せず戦い続ける事で、勝利を手繰り寄せることができるものだと思います。
また、私達は勝つ為に9イニングの中での数秒間のプレー、あるいは一回あるかないかのプレーを想定し何百回、何千回とひたすら反復練習をするのです。
元楽天イーグルス監督の野村克也氏が「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」と言っていました。勝負の世界で戦う者として、以上の事から「負けない野球」をする為に100%の力でパフォーマンスをする癖を付けること、試合でのワンプレーに対し、こだわり、これでもかという向上心を持ち、完璧なプレーを追い求める事を突き詰め、試合で勝つ為の練習を全員で意識して取り組みます。例えばバントや内野ゴロでの1塁までの駆け抜けで全力疾走、ベースの前でスピードを落とさないこと。そうすることで相手の守備にプレッシャーを与え、エラーやジャックル、ギリギリのプレーで相手のミスを誘うことが出来ると考えます。全力疾走は当たり前の事ではありますが、これまで以上に磨きをかける事で相手に嫌がられる走塁ができると確信しています。自分は今年の中央大学も本当に素晴らしい能力を持った選手がいると思います。ただ、能力を発揮せずに負けるという後悔だけはしたくないので、副主将・4年生としてチームを良い方向に導きます。
今年の静岡合宿にも、大変ご多忙の中、多くのOBや保護者、応援してくださる方々がお越しくださいました。改めて私達は多くの方々に支えていただき、応援していただいているのだということを感じ、部員一同心より感謝しております。たくさんの差し入れも頂きました。私達の体調を気遣ってくれて、品物を選んでくれている方もいます。差し入れをするにしても買う作業、宅配業者さんまでに運ぶ作業、伝票を書く作業などたくさんの手間がかかります。それでも私達の事を思い、差し入れして頂き本当にありがたい事だと感じております。誠にありがとうございました。私達は結果というもので、皆様に恩返しがしたいと思います。野々下OB会長が応援する側からして、勝つ事が1番嬉しいことだとおっしゃっていました。1番私達を応援してくださる皆様の為に勝利という良い報告が出来るように、皆様に対する感謝の気持ちを絶対に忘れずにこれからも取り組んでいきます。