4年 田中 宏樹
本日は、九州遠征3日目でした。みゆき球場にて九州産業大学と久留米大学とオープン戦を行いました。
昨日まで、九州遠征での3試合はすべて敗北を喫しており、本日の試合では、勝利にこだわり泥臭くプレーすることをチームで徹底しました。結果としては、1勝1敗で、なんとか1試合目に勝利することができました。しかし、チームとしての課題は山積みです。次のプレーに対する準備や確認、この場面で、自分が何をしなければならないのかということを全く考えることができていません。それでは、負けたら終わりのトーナメント方式の試合では、相手チームに足元を掬われ、昨年同様に勝ち切ることができなくなってしまいます。関東大会まで残りわずかですが、チーム全体でもう一度課題を出し合い、必ず修正をしていきます。この九州遠征で出たチームの課題は、私自身の課題でもあります。私は、以前から池田さんに、「人のために動ける人間になれ」と言われています。しかし、その課題を未だに克服することができていません。四年生として、キャッチャーとして、チームの中心となり引っ張っていく立場であるのにも関わらず、このような課題があり、それを未だに克服することができていないことは本当に情けなく思います。今年のチームは投手陣に四年生がいません。後輩の投手陣を引っ張っていくためには、絶対的な信頼を勝ち取る必要があります。キャッチャーとして、最上級生として、信頼を勝ち取るためには、野球中の姿勢はもちろんですが、私生活の中でも背中で後輩を引っ張っていけるような先輩になる必要があります。今の私には、自分を犠牲にして、チームメイトを輝かさせようという気持ちが正直少ないと思います。昨年の全日本大会で正捕手として試合に出場させてもらっていましたが、試合に出場し続けると、やはり初心を忘れ、欲が出てきてしまいます。秋季リーグ戦の中でも「結果を出したい、もっと試合に出たい」という気持ちが本来の自分を見失わせていました。一昨年の10月に右肘の手術を経験し、約1年間野球をすることができませんでした。その時の「野球をしたい、野球ができることがどれだけ幸せなのか」という気持ちを試合に出場し続けていると忘れてしまいました。誰よりも野球が好きで、その野球を続けるために、辛く苦しく長いリハビリを約1年間乗り越えてきたという自負と自信を欲という形ではなく、チームのために自分自身を犠牲にできる人間になれるように、素直な心と、謙虚な気持ちを持ってこれからの生活をしていきます。その積み重ねが、チームメイトからの信頼に繋がり、そして、大事な場面で結果を残せるような強い精神力にも繋がると思います。私の好きな言葉に「おかげさまで」という言葉があります。自分が自分がを捨てて、おかげさまでと感謝の気持ちを持って生活していけるような人間になれるように、もう一度、今の自分を見つめ直し、チームのために自分を犠牲にできる選手になります。
明日は九州遠征最終日です。球場をお借りして練習ができるので、この3日間で出た課題を少しでも克服できるように一人一人が課題を持ち、九州遠征を終えることができるようにします。