秋田合宿 最終日

4年 大坪峻平

本日は秋田合宿最終日で、最終日として相応しい晴天に恵まれました。練習前に昨夜、森山館の近くで行われたお祭りの清掃活動を行いました。宿舎からグラウンドまでのランニング中に声をかけて下さる、三種町の方々に感謝の気持ちを込めて行いました。その後、グラウンドに移動し、午前中はフリーバッティング、午後からシートノックを行い、その後は12日間お世話になったスカルパ球場の清掃を行いました。
先日行われた春季リーグ戦では、三位という悔しい結果に終わりました。試合の中で、バッテリーでは0ストライク2ボールなど直球が予想される場面でセオリー通り直球を要求してしまう配球や、打席で前の打席や打者がどのような配球で打ち取られたのかを考えていなかった事など、常に「考える野球」が出来ていませんでした。又、試合序盤で大量点を許しそこから逆転できない精神面の弱さが敗因として挙げられます。その中で、今回の合宿は技術面の向上は勿論のこと、精神面の向上に重きを置いた合宿にすると池田監督から選手に伝えられていました。しかし、合宿前半を思い返すと私生活の食事では「自分はお腹が空いていないからたべなくていい。他の人が食べてくれるだろう」といった自分本位の考えをもった選手が見受けられました。プレーの面では、バッテリー間の配球がセオリー通りになっていたことや、場面によってポジションを変えたり、次のプレーで想定されることを口に出したりなど、考えて野球をするという意識がチーム全体的に低いという事を池田監督に御指導頂きました。こういった事をチーム全員で克服すべく、毎晩ミーティングを行いました。その結果、食事の際の目つきが変わり、前の日よりも少しでも多く食べるという意識がチーム全体に生まれ団結力が生まれたと思います。又、バッテリー間での配球では、セオリー通りの配球ではなくカウントごとに打者が何を狙っているのかを考えた配球を意識するようになりました。打者は相手バッテリーが何を考えて打ち取ろうとしているのかを一球一球考えるようになりました。他にも練習中の雰囲気にも変化が生まれました。これまでは、ただ大きな声を出すといった意味のない声が目立っていたのが、1プレー1プレーごとに全員が想定される事を口に出したり、投手が一球投げるごとにポジションを変えたりなど考えて野球をするようになりました。
個人としては、最上級生として迎える最後の秋田合宿でした。私は一年生の頃に日本一を経験させて頂いています。そんな中で、今年は後輩に全日本大会を経験させてあげられなかった事を申し訳なく思い、私達が伝えられる事を全て伝える合宿にしようと望みました。私達が積極的にご飯のおかわりに行く姿や、声を出しチームを鼓舞し続けてくれる姿を見て何かを感じてくれればと思います。この合宿はチームの結束力を高める為に行っています。その為に、毎日球場から宿舎まで8キロの道のりを声を出しながら集団走で帰ります。一人一人がチームメイトの事を思いやり足を揃えて走る事で、これまで以上の結束力を持つことができたと思います。
今回の合宿では、三種町教育委員会の鎌田様や森山館の皆様など、多くの方々の御尽力によって何不自由なく、最終日を迎える事が出来ました。又、私達とは直接関わりのないのにも関わらず、OBの赤嶺様、高野様、崎山様、延田様が暑い中ノックを打って下さったり、一緒にランニングをして下さいました。その野球に対する直向きな姿に勉強させられる事ばかりでした。こういった方々が築き上げてきた下さった伝統の上で私達が野球ができているという事を改めて実感しました。先輩方々が築き上げてこられた良き伝統を継承しつつ、自分達の新しい風を吹き込んで行きたいと思います。
最後になりましたが、私達に多くの御支援をして下さった皆様には感謝してもしきれません。秋季リーグ戦で完全優勝という形で恩返しさせて頂きます。これからも中央大学準硬式野球部を宜しく御願い致します。