2022年 秋田合宿 4日目

本日は秋田合宿4日目でした。合宿が進むにつれ、様々な方から沢山の差し入れを頂く事が増えていきます。差し入れを送って下さる方々は、配達にかかる日数を計算し宿舎まで送って下さります。また、直接球場まで足を運んで下さり、差し入れと共に私達に激励のご挨拶を下さる方もいます。私達に差し入れを送る為にどれほどの手間やお金と時間が掛かっているのかを考えるミーティングを選手全員で行いました。差し入れを送って下さる方々一人一人がどの様な人で、弊部とどの様な関係なのかを選手全員で把握する事が、送って下さる方への感謝の意を表する事に繋がります。また、私達は差し入れを頂いた人へお礼を言う際には、ただ感謝の一言だけで終わらせるのではなく、「遠方まで私達の為に足を運んで下さり有難う御座います」「頂いた差し入れで秋田合宿を頑張ります」など感謝の言葉と同時に相手の気持ちに立って、一言言うように意識しております。池田さんからも「将来の可能性は無限大にある。しかし、その可能性を生かすか潰すかは選手一人一人に委ねられている。社会に出てその可能性を生かす為に、大学生の今、差し入れを下さる方々への感謝や支えて下さる方々への感謝を感じられる人になりなさい」という言葉を頂きました。社会に出ると食事の食べ方一つ、他人への接し方一つがその人の人柄を表し、評価されます。社会に出て目上の方とお食事をする事があった時、自分の嫌いな物が出てもそれを表情に出しては、目上の方が美味しくご飯を食べる事が出来なくなってしまいます。その様な細かい所まで気を配れる人間にならなければなりません。これまで色々な人に支えられて生きてきた私達ですが、社会に出ると自分の人生は自分自身で切り開いて行かなければなりません。支えて下さる方々の気持ちを考える事が人生を自分自身で切り開いてく力となり、それが大学生である私達が今学ぶべき事です。選手一人一人が人としての基本を大切にしていきます。

本日は強い風が吹き冷たい雨が降る中、午前中は宿舎近くの室内練習場「ゆめすた」でキレを出すダッシュやトレーニングなどを行いました。全員で一人一人の動作一つ、表情一つの細かい部分を32人全員の目で確認し指摘し合います。身体が辛くなってからの後一歩や一瞬の表情など全員が意識して取り組みました。全日本大会での場面では、選手の一瞬の弱気な表情や仕草が相手に隙を与えてしまい、ミスや負けに繋がってしまいます。全員が共通認識を持ち、声を掛け合う事で一球、一瞬の大切さを知る事が出来ます。

午後は、秋田観光を行いました。三種町役場の鎌田誠様が私達選手に秋田を少しでも楽しんでほしいと秋田観光企画・運営をして下さりました。始めに真山神社にお参りに行きました。真山神社ではこの秋田合宿を行えている事に感謝をしながら、試合での良い結果で支えて下さる方々に恩返し出来るようお祈りをしました。

入道崎にも足を運びました。岬からの景色は視界一面の素晴らしい日本海が望めます。最後に寒風山を訪れましたが大雨により、バスの中からの観光となりました。晴天時の寒風山の頂上からは、弊部を長年御支援して下さっている大森様が建設された大きな風車が海岸沿いに並んでいるのが見え、とても素晴らしい景色が見れます。本日はその景色を見る事が出来ず残念な気持ちでしたが、来年は必ず見たいと思います。

本日は、秋田の素晴らしい大自然に体いっぱいに感じて参りました。草木が青々としており、強風に吹かれても天に向かって真っ直ぐ立とうとする草木に力強さを感じました。それは目に見えている部分ではなく、地面の下にしっかりと根を張っているからです。私達のチームも同様に、目に見える野球の技術ではなく基本の土台となる人間性を磨かいてこそ試合に勝つ事が出来ます。

合宿も折り返しに入っていきます。何事も後半の集中力が大切になってきます。野球の技術練習もさる事ながら、選手全員が人としてどうあるべきかを考え、残り少ない合宿を大切に過ごしていきます。(3年・川満剛)